12月26日、中小企業庁より新たに「中小企業成長加速化補助金」のリーフレットが公開されました。
「中小企業成長加速化補助金」については、先日の補助金ニュースでも令和6年度補正予算(2025年に公募実施される補助金)の注目の新制度として紹介しました。
本記事では、令和6年度補正予算が可決され、情報が明らかになってきているこちらの補助金について解説します。
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中小企業庁のリーフレットでは、この制度の対象者を下記のように記載しています。
「売上高100億円への飛躍的成長を目指す中小企業」
さらに、活用イメージとして下記のような事業を挙げています。
・工場、物流拠点などの新設・増築
・イノベーション創出に向けた設備の導入
・自動化による革新的な生産性向上
以上のことから、中小企業成長加速化補助金の目的は、中小企業が売上高100億円を目指すために行う攻めの設備投資を補助することといえます。
補助上限額: 5億円
補助率: 2分の1
建物費、機械装置等費、ソフトウェア費、外注費、専門家経費
補助上限額や対象経費から見ても、大規模な設備投資や工場の新築などかなり大胆な投資を実施する企業を支援するものとなります。
リーフレットでは、補助要件について下記のように記載されています。
①投資額1億円以上(専門家経費・外注費を除く補助対象経費分)
②「売上高100億円を目指す宣言」を行っていること
③その他、賃上げ要件 など
賃上げなどの細かい要件は今後の公募要領などで公表されると予想されます。
また、1億円以上の投資が対象ということで、補助金受給額の下限額は5,000万円となります。
要件の中で目を引くのが「売上高100億円を目指す宣言」です。
こちらはリーフレットの3ページ目に詳しく記載されています。
中小企業が、
「売上高100億円を超える企業になること」、「それに向けたビジョンや取組」
を自ら宣言し、ポータルサイト(令和7年春頃開設予定)上に公表をするものです。
・企業の現状
・売上高100億円実現のための目標や期間・プロセス
・売上高100億円のための具体的な措置
・実施体制
・経営者のメッセージなど
の項目を公表することで、宣言ができるということです。
この宣言の募集要領の公開は2月、補助金申請は5月に開始する予定となっています。
リーフレットには今後のスケジュールについて下記の図が記載されています。
出典:中小企業庁
また令和7年3月には第1回公募要領の公開を予定していると記載があるため、
スケジュールを整理するとこのようになります。
令和7年2月 「売上高100億円を目指す宣言」の募集要領 公開
令和7年3月 第1回「中小企業成長加速化補助金」の公募要領 公開
令和7年5月 「売上高100億円を目指す宣言」の申請 開始
第1回「中小企業成長加速化補助金」の公募 開始
令和7年6月 第1回「中小企業成長加速化補助金」の公募 締切
図にも記載がある通り、この補助金の応募にはGビズIDプライムのアカウント取得が必須となっています。
アカウント取得には1週間ほど時間がかかる場合があるため、早めのご準備をおすすめしております。
不確定要素もありますが、事務局向けの資料では、令和7年度末までに3回程度公募を実施すると記載があり、
少なくとも複数回の公募があると見てよさそうです。
本記事では、12月26日に新たに情報が発表された、「中小企業成長加速化補助金」について解説してきました。
注目ポイントはこちらです。
・補助額最大5億円、補助率2分の1
・設備投資・拠点の新設など大規模な投資が対象 ⇒ 最低設備投資額1億円(補助受給額の下限が5,000万円につき、補助率2分の1で逆算すると、最低設備投資額が1億円超の計画が必要です)
・「売上高100億円を目指す宣言」が必須
最大補助額5億円と2025年で最も注目すべき補助金制度となると考えられるこちらの補助金は、
設備投資や工場の新設など大規模な投資を来年お考えの企業様にぜひおすすめしたい内容となっております。
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