ものづくり補助金17次(2024年3月1日締め切り)では、まったく新しい「省力化(オーダーメイド枠)」が新設されました。
人手不足を解消するため、設備導入をして生産工程などの省力化を支援する枠ですが、補助対象経費となる設備にはいくつか条件があります。
本記事では、新たな「省力化枠」について
について徹底解説します。
【留意点】
💡17次の公募では、「省力化枠」のみが対象となり、「製品・サービス高付加価値化枠」「グローバル枠」については、今回は募集ななく、次回18次で募集となるのでご注意ください。
💡17次締切の公募に応募する事業者は、18次締切の公募には応募できないので、応募回の慎重な検討が必要になります。
随時ご相談も承っておりますので、まずはお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
省力化(オーダーメイド)枠の補助率・補助上限額はつぎのとおりです。
💡ポイント
※ものづくり補助金17次のその他の補助率・補助上限額・概要についてはこちらの記事を参照ください。
省力化枠の概要は公募要項につぎのように記載されています:
生産プロセスなど省力化枠さえすればOKなのではなく、導入設備に関する細かい要件があることがわかります。
人手不足の解消に向けて、デジタル技術等を活用した専用設備(オーダーメイド設備)の導入等により、革新的な生産プロセス・サービス提供方法の効率化・高度化を図る取り組みに必要な設備・システム投資等を支援します。
ものづくり補助金総合サイト
※ デジタル技術等を活用した専用設備(オーダーメイド設備)とは、ICTやIoT、AI、ロボット、センサー等を活用し、単一もしくは複数の生産工程を自動化するために、外部のシステムインテグレータ(SIer)との連携などを通じて、事業者の個々の業務に応じて専用で設計された機械装置やシステム(ロボットシステム等)のことをいいます。デジタル技術等を活用せず、単に機械装置等を導入する事業については、本事業の対象とはなりません。
💡ポイント
下記の要件をすべて満たす必要があります。
💡ポイント
1.の労働生産性とは、「付加価値額(付加価値額の算出が困難な場合は生産量)/(労働人数×労働時間)」で計算します※完全自動化の場合は「(労働人数×労働時間)」を便宜的に「0.1」とする。
2.の投資回収年数は「投資額/(削減工数×人件費単価)」です。
ものづくり補助金の公募要項には審査項目が記載されていますが、オーダーメイド枠には通常の審査項目に加え、特有の項目が追加されています。
【省力化(オーダーメイド)枠のみ】
ものづくり補助金総合サイト
■システム開発については汎用的に利用できるパッケージシステムを元に、顧客の希望に合わせて機能を追加するなどのカスタマイズを行う開発方式や、システムやソフトウェアをゼロからオーダーメイドで開発する開発方式となっており、オーダーメイドの取組になっているか。
■人手不足の解消に向けて、デジタル技術等を活用した専用設備(オーダーメイド設備)の導入等により、革新的な生産プロセス・サービス提供方法の効率化・高度化を図る取り組みに必要な設備・システム投資等となっているか。
前述の「省力化(オーダーメイド)枠はどのような事業が対象?」で解説したように、
が絶対に必須の条件となっています。
冒頭でも触れたように、17次では「省力化枠」だけが募集対象枠です。
本記事ではものづくり補助金17次の「省力化(オーダーメイド)枠」について解説しました。
ポイントは、
という2点です。
かなり要件が限定されていますが、該当する設備を導入したい方はぜひ活用いただきたい枠です。
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