
中小企業省力化投資補助金 第7回の公募が2026年6月5日からスタートし、第8回も例年通りですと10月に公募が開始します。
今回は、既に採択実績を持つ弊社ならではの視点で中小企業省力化投資補助金を解説していきます。
※省力化補助金は、カタログから決まった設備を導入する「カタログ注文型」もありますが、本記事では補助上限額がより大きく、オーダーメイドの導入設備やソフトを自由に組み合わせて導入できる、「一般型」について解説していきます。
本補助金のポイントは次のとおりです。
経営ビューイングでは認定支援機関として豊富な実績とノウハウで、事業計画策定から申請手続き、採択後のアフターサポートまで一貫した支援を行なっています。
ご相談も受け付けておりますのでお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
目次
中小企業の売上拡大や生産性向上を後押しするため、IoT・ロボット等の人手不足解消に効果がある汎用製品の導入を支援する補助金です。
簡易で即効性がある省力化投資を促進し、中小企業等の付加価値額や生産性向上を図るとともに、賃上げにつなげることが目的です。
公式HPより
カタログ注文型では、あらかじめ指定されたカタログから設備を選定し、「販売事業者」と共同で申請するのが大きな特徴です。
「一般型」は導入する設備の種類に制限が無いため、カタログに掲載されていない設備も導入することが可能なのが大きな特徴です。
カタログ型と一般型の違いは下図のようになっています。
公式HPより
他にも、「カタログ型」と「一般型」で異なる点があります。
最も大きな違いは補助額と言えるでしょう。
カタログ型では最大補助額は1,500万円ですが、一般型では1億円となっています。
また、一般型では賃上げが必須要件となっています。
従業員1人あたりの給与支給総額の年平均成長率が、直近決算期の実績と比較して年率3.5%(物価安定指数+1.5%)×最低3年以上実施することが必須です。
さらに、事業所内の最低賃金を「事業を実施する都道府県の最低賃金」より30円以上高く保つ必要があります。
このように「カタログ型」に比べ「一般型」は、最大補助額が大きい分、要件が若干厳しく設定されている印象です。
応募する前に、どのような省力化設備が必要なのかしっかりと検討することをおすすめします。

「一般型」は人手不足に悩む中小企業等に対して、個別の現場や事業内容等に合わせた設備導入・システム構築等の多様な省力化投資を支援する補助金です。
※本類型で必須であり、申請書作成の大きなポイントとなる「オーダーメイド性」については後述しています。

中小企業者、小規模企業者・小規模事業者、特定事業者の一部、特定非営利活動法人、社会福祉法人

【労働生産性の計算は下記の通り】

交付決定日から18か月以内(採択発表日から20か月以内)
省力化補助金(一般型)の審査で重要となるのは、単に最新設備を導入することではありません。
ポイントは次の3つです。
一般型は、「設備を購入する補助金」ではなく、人手不足の解消と労働生産性の向上を実現するための設備投資を支援する制度です。
そのため、設備そのものに加え、「設備導入後に会社がどのように成長するのか」まで説明することが重要になります。
一般型では、事業者ごとの業務に合わせて設計・構成された設備やシステムが対象となります。
公募要項では、ICT・IoT・AI・ロボット・センサーなどを活用し、事業者ごとの業務に応じて専用設計された設備やシステムを「オーダーメイド設備」としています。
ですが、汎用設備であっても、周辺機器や機能を組み合わせることで事業者に合わせた構成となり、高い省力化効果や付加価値を生み出す場合は、オーダーメイド設備とみなされます。
つまり、「既製品をそのまま購入する」のではなく、自社の課題を解決するための設備構成になっていることが重要です。
審査では、「便利になりそう」という説明ではなく、どの工程がどれだけ効率化されるのかを客観的に示すことが求められます。
例えば、
導入前
↓
導入後
このように、
などを導入前後で比較し、省力化の根拠を示すことが重要です。
省力化補助金では、省力化によって削減した時間や人員を、単に余らせるのではなく、より付加価値の高い業務へ振り向けることが重要な考え方です。
例えば、
NC加工機の導入により加工工程を自動化し、創出された人的リソースを組立・仕上げ・品質検査へ再配置することで、高品質製品の安定供給を実現する。
測量や施工管理業務をデジタル化することで現場管理時間を削減し、その時間を顧客対応や施工品質の向上へ充てる。
包装工程を自動化し、創出した人員を商品開発や品質管理へ再配置することで、高付加価値商品の販売拡大を図る。
このように、「省力化 → 創出された経営資源 → 付加価値向上」という流れを明確に説明することが、一般型の事業計画では重要になります。
制度全体も、人手不足の解消と生産性向上を通じた企業の成長を目的として設計されています。

省力化補助金(一般型)は、オーダーメイド設備であることの説明に加え、生産性のボトルネック分析、設備導入による省力化効果、そして創出した経営資源を活用した付加価値向上まで、一貫したストーリーで事業計画を作成することが重要です。
当社では豊富な申請支援実績をもとに、採択を見据えた事業計画の作成をサポートいたします。

※補助金申請は電子申請となるため、GビズIDプライムアカウントの取得が必要になります。
※郵送での登録の場合は2週間程度かかりますので、早めの準備をおすすめします。
一般型は、設備導入までのスケジュールに余裕を持つことが重要です。
一般型では、採択結果が公表された後も、交付決定を受けるまで一定の期間を要します。交付決定前に設備を発注・購入・導入してしまうと、原則として補助対象外となります。
そのため、「すぐに設備を導入したい」という場合には、一般型の活用が難しいケースもあります。申請から設備導入までには半年程度を見込んだスケジュールで計画を立てることをおすすめします。
(直近の公募回では、2026年7月31日締め切りで審査期間3ヶ月で11月中旬発表予定です。)

当社では、申請スケジュールを踏まえた設備導入時期についても事前にご相談いただけますので、「いつ申請すればよいかわからない」という方もお気軽にお問い合わせください。
補助事業実施後は5年間にわたり、事業状況を報告する必要がありますが、その際、上記要件を満たしていない場合、補助金を返還する可能性があります。
【付加価値額の計算】
(付加価値額)=(営業利益)+(人件費)+(減価償却費)
本記事では、中小企業省力化投資補助金「一般型」について解説しました。
カタログ掲載外の設備の導入が可能となり、最大補助額も大きく設定されているため、自動化・省力化設備の導入を検討されている企業様にはぜひご活用いただきたい補助金となっています。
経営ビューイングでは、既に今年度の中小企業省力化投資補助金「一般型」に採択事例があり、
認定支援機関として豊富な実績とノウハウで、事業計画策定から申請手続き、採択後のアフターサポートまで一貫した支援を行なっています。
ご相談も受け付けておりますのでお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。